
あしたっていまさッ!
出典:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」
町の少年ポコの言葉
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主人公ジョナサンは、元騎士のゾンビ、タルカスと鎖付きの首輪で繋がれたデスマッチを強いられていた。
ジョナサンには不利な状況だが、部屋は仕掛け扉で閉ざされており、内側からしか開けることができない。
窓には明かり取りの小窓がついているが、子供がなんとか通れそうなぐらいで、仲間のツェペリたちにはとても通れない。
そこに居合わせた町の少年ポコ。
いじめっ子にやられっぱなしの気弱な少年だった。
姉には「あしたやり返す」と強がるが、姉はポコを想ってひっぱたく。
「あしたっていつのあしたよ?」
「一番こわいのはこの痛みなの?痛いのってこわい?」
「あんた、いつまでも…大人になってもひとりじゃなんにもできない方がもっとこわいとは思わないの?」
このままジョナサンが死ねば、町は蹂躙され姉も助からない。
ポコは勇気を振り絞り、窓から部屋に入る。
「ねーちゃん!あしたって今さッ!」
タルカスに襲われ壁まで吹っ飛ぶものの、怖さを乗り越えたポコは誇らしげに仕掛け扉のレバーを動かした。
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